マセラティ / Masetati


1914年、アルフィエーリを中心にした
マセラティ兄弟によって設立された。
エンブレムのトライデント(三叉の銛)は、創業地の
ボローニャのシンボルであるネプチューンにちなんでいる。
フェラーリ同様、レース活動のために市販車も販売するが、
1937年に経営難から1937年にアドルフ・オルシに株式を売却。
1957年にワークス活動を休止する一方、市販車を積極的に開発。
ギブリやボーラなど、フェラーリ、ランボルギーニに匹敵する
スーパーカーをリリースする。しかし、経営難に陥り、
会社清算の危機を迎えるが、同郷のデ・トマソが救済。
順調に業績が回復し、フィアットを経て
現在はフェラーリ傘下となる。


■主な歴史
1914年:イタリア・ボローニャで設立。
1932年:アルフィエーリ・マセラティが死去。
1937年:経営難により実業家アドルフォ・オルシに株式を譲渡。
1940年:ボローニャからモデナに移転。
1947年:マセラティ兄弟が退職。
1965年:シトロエンが買収。
1966年:トリノショーでギブリを発表。
1971年:ジュネーブショーでボーラを発表。
1972年:トリノショーでカムシンを発表。
      パリショーでメラクを発表。
1974年:シトロエンを買収したプジョーと業務提携。
1975年:デ・トマソが買収。
1984年:ビトルボを発表。
1992年:二代目ギブリを発表。
1993年:フィアットが買収。
1997年:フィアット傘下のフェラーリが買収。
2004年:MC12を発表。
■ディーラー
年:シーサイドモーター
1982年〜1996年:ガレーヂ伊太利屋
1997年〜:コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド



■2シーターモデル
ギブリ

1966年のトリノ・ショーで発表された。
ジウジアーロによるデザインで、
水冷V型8気筒エンジンをフロントに搭載する。
ATをチョイスできたこともあり、1149台を生産。
1968年に追加されたスパイダーは、125台が生産された。
ボーラ

1971年に登場した、マセラティ初のミッドシップ。
オールアルミ製の水冷V型8気筒DOHCエンジンは、
310PSを発揮し、最高速度は280km/h。
ブレーキ、ペダルの位置調整、
ヘッドライトの開閉などに、当時の親会社である
シトロエンのハイドロニューマティック技術が流用されている。
メラク

ボーラをベースに、1972年のパリ・サロンでデビュー。
ミッドシップでありながら、+2のスペースを確保。
シトロエンSM用に開発された水冷V型6気筒OHCエンジン、
ステアリング・システムなど、よりシトロエン色が強くなった。
1975年、220PSにパワーアップされたSSが追加された。
バルケッタ

ワンメイクレース用として、1992年に17台が製作された。
2リッターV6エンジンを、ミッドシップに搭載。



MC12

創立90周年にあたる2004年3月のジュネーブ・ショーで発表された、
50台限定のコンペティツィオーネ(レーシングカー)。
カーボンモノコックやV12エンジンなど、基本コンポーネンツは
エンツォ・フェラーリのものを使用している。
最高出力630PS/7500rpm、最大トルク66.5kgm/5500rpmを発揮し、
最高速度は330km/hを誇る。



■4シーターモデル
インディ

マセラーティの39年と40年のインディ500優勝を記念して、
1969年に登場。2+2のボディに、最高出力290PSを発揮する
水冷V型8気筒エンジンをフロントに搭載。
ギブリに次ぐベストセラーとなった。
カムシン

ギブリの後継車として、1972年に登場。
デザインは、ベルトーネ在籍時のマルチェロ・ガンディーニ。
320PSを発揮する4931cc水冷V型8気筒DOHCエンジンを
フロントに積み、最高速度は275km/h。
パワーステアリングやブレーキシステムなど、
当時の親会社であるシトロエンの
ハイドロニューマティックが多数導入された。

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